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【2016ウィンブルドン】男子ベスト8が出揃う [Tennis - Pro Tour]

 早いものでもう7月。今年も折り返し点を過ぎたということで。

 グランドスラム大会の3戦目、今年のウィンブルドン選手権も2週目。
 今年のヨーロッパは春から天候がすぐれないようで、雨に悩まされた全仏同様、ウィンブルドンでも降雨によるサスペンドや順延によるスケジュールの変更が相次いでいた。
 その結果、例年なら休養日に当てられる中日の日曜(ミドルサンデー)に、2004年以来12年ぶりに試合が行われた。これは130回を誇る大会でも4度目のことで、2009年にセンターコートに開閉式の屋根が付けられてからは、初めてのことなのだとか。

 第1週には、先月に悲願の全仏初優勝で生涯GSを達成、さらには男子初の年間ゴールデンスラム(GS4大会+五輪金メダルを同一年で制覇)という偉業達成も視野に入っていた絶対王者、N.ジョコビッチがよもや3回戦で敗退―というニュースに驚かされた。さらに、第5シードでロンドン入りした錦織圭も、脇腹痛を抱えながら勝ち上がったものの4回戦で途中棄権……ということもあったが、昨日には男子がベスト8、女子はベスト4が出揃った。

 その顔ぶれと対戦成績など(記事をUPする頃には一部結果が出ているかもしれませんが)。 

  • Milos Raonic (CAN)[6] vs Sam Querrey (USA)[28]
    今年のグラスシーズンから、WBを3度制したレジェンド、J.マッケンローを臨時のコーチとして迎えたラオニッチと、Rd.3でジョコビッチを倒して世界中のテニスファンを驚かせたアメリカのクエリー。過去のH2H(Head to Head―対戦成績)ではクエリーの3勝1敗(内1つは'13のMSマイアミで、ラオニッチの棄権によるもの)。WBでは両者の初顔合わせだった'12のRd.2で、3-1でクエリーが勝利しているが、内3セットがタイブレークにもつれ込む接戦。
    両者とも長身から放つビッグサーブと強力なフォアハンドが武器。特にクエリーはRd.3で、鉄壁の守備とリターン力を誇るジョコビッチから31本のエースを奪っている。
    カギとなるのは両者のリターンの出来だろうが、キープ前提とすると'12の対戦同様、タイブレークが分かれ目となるか。 それに加え、ラオニッチにどれだけマッケンロー効果が現れるか……といったところ。
  • Roger Federer (SUI)[3] vs Marin Cilic (CRO)[9]
    WBで史上最多タイ、7度の優勝を誇り、単独トップの8度目の優勝を狙うフェデラーに対し、昨年まで2年連続QF進出がWBでのベストリザルトのチリッチ。両者のH2Hはフェデラーの5勝1敗だが、チリッチの1勝は優勝した'14年USオープンSFで、この時はチリッチが生涯最高のプレーでフェデラーに完勝し、その余勢を駆ってGS初優勝を遂げている。
    これが両者の最新の対戦になっているが、加えてフェデラーは故障等で今年は全仏などを欠場、復帰した得意のハレ大会でもSFで敗れており、不安材料は少なくない。
  • Tomas Berdych (CZE)[10] vs Lucas Pouille (FRA)[32]
     '10年に準優勝、昨年に続いてQFに進出した#10シードのベルディヒと、このWBが10度目のGS出場、昨年本選に初出場した際には初戦で敗れている22歳の若手プイエ。両者はこれが初顔合わせ。
    #4シードのワウリンカをRd.2で破り、かつての豪球復活、今大会の台風の目になるかと思われたJ.M.デルポトロを下し、GSでのベストリザルトを一気に塗り替えたプイエ。昨年あたりから一気に頭角を現した、D.ティエム、N.キリオス、A.ズベレフ、さらには今年のと同じ世代(’94’~97年生まれ)だが、ツアーで時にBIG4ら上位陣を倒すなど活躍が目立つ彼らに比べ、やや伸び悩んでいた感がある。
    順当に行けばベルディヒ優位は動かないだろうが、Rd.4のJ.ヴェセリ戦では第4セットのSFMを落とし、2日がかりフルセットで辛勝するなどややもたつきも見せたベルディヒ。仮にここでプイエが勝って4強入りを果たすようであれば、錦織らの世代もうかうかしていられないかも。
  • Andy Murray (GBR) [2] vs Jo-Wilfried Tsonga (FRA)[12]
    マレーの12勝2敗。WBでは'10年のQF、さらに'12年SFの2度対戦があり、共に4セットでマレーが勝利している。グラスコート全体、さらにGS全戦でもマレーの4勝負けなしと、過去の戦績ではマレーが圧倒している。
    マレーは'13年に英国選手として77年ぶりのWB制覇、昨年はSFでフェデラーに敗れているものの、’09年以降は一昨年(QFでG.ディミトロフに敗れる)を除き、全てSF以上へ進出、さらには'09年のA.ロディック戦を除けば、負けたのはフェデラーかR.ナダル(今年は欠場)という、WBでの安定ぶり。No.1のジョコビッチが敗退、ナダル不在、フェデラーもかつての強さがやや影を潜めているとなれば、今年は自身2度目のWB制覇も十分射程内―なのだろうが、わからないのがGS大会というもの。
    対するツォンガは、Rd.3でJ.イズナー戦で2セットダウンから逆転、最終セットは19-17、4時間半弱の激闘を制しての勝ち上がり。Rd.4は同胞のR.ガスケが第1セット第6ゲームを消化した時点で棄権したため、体力も十分回復しているだろう。
    安定度ではマレーが優位だが、爆発力の点では現在のツアーでも随一のツォンガ。これもフタを開けてみないことにはわからない。

 ってことで、例によって何の予想もしておりませんwというか、自分の場合、予想≒ほぼ願望なので(汗

 絶対王者ジョコビッチが消えた今大会、フェデラーが史上最多8度目の優勝を飾るのか、あるいはマレーが2度目の優勝で、EU離脱で揺れる英国に明るいニュースをもたらすのか―はたまた意外な初優勝者が出るのか……まだまだ寝不足の夜は続きそうで。

 


【訂正】タイトルであり得ない大ボケかましてましたので修正しております(7/7)。

 


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