SSブログ

【2016全米】今さらワウリンカ優勝を振り返る [Tennis - Pro Tour]

 気付けば今年の全米も終わり、今週は国別対抗戦、デビスカップの準決勝及びプレーオフ(勝てばワールドグループ残留、負ければ下位グループへ)が行われている。
 プレーオフでウクライナと対戦中の日本は、初日で幸先よく2勝で王手。エース錦織は疲労を勘案して明日のダブルスから登場とのことだけれど、何とか明日で決めてもらいたいもので。

 で、今さらながら全米オープンの結果(一応は触れておかないと)。
 男子シングルスは、SFで錦織を破り、初の決勝に進んだ#3シードのS・ワウリンカ(スイス)が、No.1のジョコビッチを下し、初の全米制覇を果たした。

無題.jpg
表彰式でトロフィーを掲げる優勝のS・ワウリンカ

 決勝戦の内容については、既に多くの方が語っているので割愛。
 というか、WOWOWもTennis TVも契約していない自分はハイライトでしか観ていないので、そもそも何も言えるわけがないのだけれどw

 ジョコビッチ、マレーに続き現在ランキング3位につけているワウリンカ。フェデラーが年内いっぱいのツアー欠場、ナダルも手首の故障による欠場から復帰したものの、全盛期の球威が戻らずに苦しんでいるが、この2人の離脱によることだけが、ワウリンカを世界3位というポジションに押し上げたわけではないだろう。

 ワウリンカは今回の全米でも勝ったことで、決勝で11連勝という数字を残している、つまり決勝に進出すればほぼその大会を獲っている。さらにグランドスラムでは決勝で3勝無敗、しかもその3試合では、その時のNo1プレイヤー(ジョコビッチ2、ナダル1)を倒している。

 ワウリンカはこれで、'14年の全豪、昨年の全仏に続いて3つ目のグランドスラム制覇、一気にキャリア(生涯)グランドスラムに王手をかけたことに(残すはグラス(芝)コートのウィンブルドン)。非常に効率がいい獲り方、といったら身もフタもないが……実はフェデラー以前にキャリア・グランドスラムを達成したアンドレ・アガシ(USA)も、'99年の全仏で初優勝して4冠を達成したが、それまで他の3大会は1度ずつ優勝しただけだった(その後全米で1回、全豪は3回優勝している)。
 既にキャリア・グランドスラマーが現役で3人もいるという、テニス史上かつてない物凄い時代が現在なわけだが、ワウリンカはここに加わるのか、また、全豪全仏では準優勝で涙を飲んでいるNo.2のマレーがどうなるのか。

 また、今年前半までほぼ敵なしの独走を続けてきたジョコビッチも、夏頃から左手首や肩、肘の不調に悩んでいるという報道もある。またシードに入ったキリオス、A・ズベレフ、ティエムら若手が大会序盤で姿を消したのは残念だが、その一方で、今年の全米ではRd.4でナダルを破ったフランスのプイユや、同じくRd.4に進出した英国のエドムンド他、錦織世代の次を担う若手も次第にその実力を見せ始めている。

 今年終盤から来年にかけて、男子ツアー界の勢力図も大きく変わってくるのかもしれない。

banner_03.gifにほんブログ村 テニスブログへ ブログランキングに参加しています。
   ↑よろしければ ↑1クリック お願いいたします。


nice!(31)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。