全米決勝と「神の足」in男子ダブルス [Tennis - Pro Tour]
2週目は雨にたたられっぱなしの全米も終了。月曜日に男子単決勝がズレこんだのは、これで4年連続? アーサー・アッシュスタジアムに屋根が付けられるのもそう遠くはないのかも。
男子はジョコビッチが全米初優勝。これでGSで年間3冠、文字通り今年はジョコビッチの年だったのだな、と。
女子はストーサーがこれまた初優勝、こちらは初のGSタイトルでもある。オーストラリアの女子選手としては、1980年以来31年ぶりの優勝だとか。
そして忘れてはならないのが車椅子テニス部門で、日本が誇る最強プレーヤー、国枝慎吾選手が3連覇の快挙!!これって国内のスポーツニュースでももっと大きく取り上げられるべき、凄いことなんだがなぁ。
男子ダブルス。上位4ペアが早々に敗退した中、決勝に残ったのは
- Jurgen Melzer(AUT)/Philipp Petzschner(GER) [9]
- Mariusz Fyrstenberg(POL)/Marcin Matkowski(POL) [6]
の2組、そして結果は
J・Melzer(AUT)/P・Petzschner(GER) [9] 6-2 6-2
M・Fyrstenberg (POL)/M・Matkowski (POL) [6]
メルツァー/ペッチュナー組にとっては昨年の全英に続いてのGSタイトル……だったのはいいんだが、この試合で物議を醸しているのが第2セットの2-2、マトコウスキーのサーブでの30-30からのポイント。
ペッチュナーはフォアでストレートへリターン。これをフィルステンベルグがバックボレーで短く落とす。ペッチュナーはそれをやっと拾ってクロスに返すが、前に詰めたマトコウスキーがペッチュナーの足元へ打ち込む。しかしペッチュナーが咄嗟に出したラケットに当たったように一瞬見え、ボールはマトコウスキー側の右側サイドライン上にポトリ……判定はグッド。
ポーランドペアは審判に猛抗議。「今のは脚に当たってただろ!?」「当たったよな?今の」とペッチュナーにも問いかけるが、 当のペッチュナー本人は「判定がグッドつってるし、審判何も言わないし」とあいまいな表情。
ポーランドペアの2人は呆れ顔でライン判定にチャレンジするものの、ボールは半分ラインにかかっていて、チャレンジも失敗に……。
その映像↓
……あぁぁ(-_-;)ボールはラケットじゃなくすねに当たってるのがハッキリと映ってますがな。
これ、ペッチュナー本人だって当たった自覚がないわけはないよなぁ。審判は角度的に見えなかったんだろうけれども。
結局第2セットも6-2だから、ポーランドペアはここから4ゲーム連取されて終わってしまったわけで。序盤からメルツァー/ペッチュナー組が圧倒していたとはいえ、このレベルだと1ポイントが1ブレーク、1セット―ひいては試合の勝敗を左右しかねないのだから、このポイントがフィルステンベルグ/マトコウスキー組に入っていたら、勝敗そのものもわからなかったのかも。
ちょっと後味の悪い試合になってしまった感あり。
全米の男子ダブルスだと、26年前にもこんなことがあった記憶がある。
確か'85年の決勝、アメリカのケン・フラック/ロバート・セグソ組とフランスのヤニック・ノア/アンリ・ルコント組の対戦で、この時はアウトになったボールがその前にフラックの身体に触れたor触れないでしばらく揉めたような(当時雑誌の記事で読んだのみで記憶があやふやなので、詳しい方、ソースご存知の方は教えて下さいませ)。この時も判定は覆らず、結局アメリカペアが優勝している。
GS大会の決勝ともなれば誰もが勝つことに必死なのだろうけれど、なんだかなぁ。
ペッチュナーは個人的に好きな選手でもあったんだけれど、こういう不誠実な態度というのは何というか……かなり残念です。
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