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「つぎはぎプラネット」 [Book - Horror/SF/Mystery]

 今日で10月も終わり。
 秋も深まりつつ、季節は晩秋から冬、そして年の暮れへと駆け足で向かっていくのですな。


 今月は結局、更新回数が10回にも届かず。諸事に追われてブログの更新どころか、積読本を読むのもままならぬのが、なんともはや。
 で、今月頭に読了していたこの本を。

"ショートショートの神様"星新一の、文庫未収録作品を集めた作品集。

「つぎはぎプラネット」星新一著(新潮文庫刊) 

◆内容紹介(裏表紙から)
同人誌、PR誌に書かれて以来、書籍に収録されないままとなっていた知られざる名ショートショート。日本人火星へ行けば火星人……「笑兎(ショート)」の雅号で作られた、奇想天外でシニカルなSF川柳・都々逸。子供のために書かれた、理系出身ならではのセンスが光る短編。入手困難な作品や書籍、文庫未収録の作品を集めた、ショートショートの神様のすべてが分かる、幻の作品集。

 自分と星新一作品との出会いは、星氏の評伝「星新一 一〇〇一話をつくった人」を記事にした際に触れたが、彼の作品集自体を買うのはいつ以来だろう……かれこれ約30年ぶりくらいじゃないだろうか。 

「文庫未収録作品を集めた幻の短編集」と銘打ってはいるものの、結局のところ、本書は星ファンにとってのコレクション的な位置付けなのだろう。
"星新一の作品"としてならかろうじて読めるが、企業PR誌に書かれたものは、あくまでもCM的な意味合いだし、児童雑誌に向けて書かれたものは―著者の初期作品にあったような鋭い切れ味の風刺や毒が好きだった自分には―子供向けの内容でしかなく、一読しても作品の質自体は……(冒頭の「SF川柳・都々逸」はやっぱり笑ってしまうが)。

 ただ、50年前に作家が考えていた未来の生活様式で、既に現代において実現しているものがあるのは、なかなか興味深い。彼や、その時代の人々が理想と共に思い描いていた50年後の姿と現代とでは、相当に食い違っているのだろうが。

 可能ならば、表紙イラストは星作品となじみ深い真鍋博氏のものを使用するわけにはいかなかったか。彼も既にこの世を去ってしまったから、無理な話だったかもしれないが。

 巻末には「星新一ショートショート 全作品読破認定証」なるものがついている。

 文庫の裏表紙の見返しを見ると、星氏の(新潮文庫での)既刊リストが載っているが、未読のものも3割くらいはあるので……自分は”全作品読破”はしていないよなぁ、とw

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なんだかなぁ〜!! 横 濱男

11月になっちゃいましたね。。
あと2ヶ月で、お正月なんて。。。
早過ぎる。。。

by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2013-11-01 07:16) 

るね

>横 濱男さん
早いですよねぇ、残り60日ちょいで年末年始なんて、なんだか実感が湧きません。
そんなこといってると後でバタバタ大慌てしそうですがw
by るね (2013-11-01 23:30) 

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