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ATP World Tour Finals 2013 開幕してました [Tennis - Pro Tour]

 ATPツアー最終戦、Barclays ATP World Tour Finals 2013が、英国ロンドンのO2アリーナで開幕。シングルス/ダブルスの上位8選手/8ペアが、1年を締めくくる戦いを繰り広げる。

 シングルス/ダブルスとも4人/4ペアでA,Bの2ブロックに分かれ、総当たりでのリーグ戦を行った後、ブロックの上位2人/2ペアが準決勝に進出、トーナメント方式で優勝が決まるという方式。

 シングルス出場枠の8つのうち、直前のMS1000パリ大会で残り3つが決まり、ブロック別の組み合わせは以下の通り。

  • Group.A ※クリックで拡大表示(別ウィンド)

2013finals_singles_grA_02.jpgAグループは1,3,6,8位の選手。
今年2月に長期欠場から復帰後、今シーズンは全仏、全米を制してジョコビッチからNo.1の座を奪還したR.ナダルがいる。その他、31歳にしてキャリア全盛期を迎えた感のあるD・フェレール、気付けば6位だったwT.ベルディヒ、そして好調なシーズンを送って初出場を決めたS.ワウリンカ(ランキングとシード番号が異なるのは、3位のA.マレーが背中の手術により欠場しているため)。 

 昨日、既にベルディヒvsワウリンカの試合が行われていた。

  • S.Wawrinka [7](SUI) 6-3 6-7(0) 6-3 T.Berdych [5](CZH)

 初出場のワウリンカが今年の全米4回戦に続いてベルディヒを撃破、ファイナルズ初陣を嬉しい勝利で飾った。
 

  • Group.B ※クリックで拡大表示(別ウィンド)

2013finals_singles_grB_02.jpg続いてBグループ。こちらは2,5,7,9位の選手。
ディフェンディングチャンピオンながら、シーズン終盤にナダルに1位の座を明け渡したジョコビッチ、'09年の準優勝者で今年は4タイトルを獲得、全米も制した当時の力を取り戻してきたデルポトロ、'07年以来の出場で、前週のパリで出場枠最後の1つに滑り込んだガスケ。……そして、過去6度の最終戦優勝を誇りながら今年は試練のシーズン、ガスケ同様にパリでやっと出場を確定させたフェデラー。

 こちらのグループも既に昨日、デルポトロvsガスケの試合が行われている。

  • J.Del Potro [4](ARG) 6-7(4) 6-3 7-5 R.Gasquet [8](FRA)

 こちらはデルポトロが逆転で勝利。ガスケは6年ぶりのファイナルズで初戦を飾ることが出来ず。
 デルポトロはパリ大会終了後、ロンドンへ向かう際、駅で荷物を盗まれるという災難に遭ってしまった。ラケットやウェアが盗まれなかったのがせめてもの不幸中の幸いだったか……。

 今日(2日目)は、いよいよナダルvsフェレール、ジョコビッチvsフェデラーの試合が行われる。今日の結果がRRの結果、そして準決勝の組み合わせに大きく関わってくるような気がする。


 ところで、今日初戦を迎えるナダルが、前日の記者会見でこんな発言をしたというニュースが。

  • ナダル、様々なサーフェスでのツアー・ファイナル開催を所望

 
 生涯GSを達成し、北京五輪でも金メダルを獲得。男子では史上2人しかいない"キャリア・ゴールデンスラム"を達成した選手であり、その他のほとんどのタイトルも獲得した偉大な選手であることは間違いない。それだけに、自分に欠けている最後の1ピース、唯一手にしていないビッグタイトルであるツアー最終戦が、自分の苦手とする、球足が低く速いインドアハードで開催されていることが「自分にとって不利」という思いがあるのだろう。

 今シーズン、クレーでの相変わらずの無双ぶりは無論、ハードコートでも9月のMS上海Fでジョコビッチに敗れるまで無敗と絶好調だったが、先週のパリではSFでD.フェレールに1年10か月ぶりに白星を献上(その間は全てクレーでの対戦)したナダル。パリ大会もファイナルズ同様に室内ハードだったこともあり、この結果も最終戦へのわずかな不安として、こういう発言につながった―とも考えられる。

 とはいえ……それだけの選手がそんなことを言うとは、何だか情けないよなぁ、とも思う。
「様々な選手全てに公平になるように」という前提はあるものの、結局は自分が最終戦で勝てないことへの不満というか愚痴にしか聞こえてこない。

 現行の形式でのツアー最終戦は、'05年からインドアハード(上海→'08年から現在のロンドン)で開催されているが、それ以前―遡れば70年代後半からインドアハードでの開催が基本となっている。'00年リスボン、'01年シドニー、'03-04ヒューストン等の例外はあるにせよ、シーズン最終盤の11月ともなれば、北半球ではよほど温暖な地域でない限り屋外コート、しかもナイターでの開催は無理があるわけで。
 ナダルの提案通り、毎年会場とサーフェスを替えるということも不可能ではないだろうけれど、その年の上位8名(もっと多い時代もあった)という選ばれた選手によって戦われる「ツアー最終戦」という大会の、伝統と威厳を保つことが、果たして可能だろうか?

 それを含めて人間臭いのがR.ナダルという選手の魅力と言えなくもないだろう(苦しい?)。とは言え、伝統というものへの敬意よりも我意を優先しようとする―子供っぽさが、何だかなぁ、と。
 元々あまり好きでない選手だけに、見方がキツいだけなのかもしれないが。

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