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【2014全豪】S・バブリンカが初優勝! [Tennis - Pro Tour]

 開催中、結局1つもブログを書けなかった今年の全豪。
 昨日取り急ぎの記事はUpしたけれど、男子シングルスは新王者が誕生した。

(記事によっては選手名を”ワウリンカ”と表記していますが、当ブログでは今後、英語での発音に近い”バブリンカ”と表記します)

 決勝前の下馬評ではナダルが圧倒的優位。ランキングNo.1としてTOPシードで臨んだ今大会、ナダルはQFのG・ディミトロフ戦で1セット落としたのみ、難敵と思われたフェデラーもSFでストレートで下していた。Rd.4での錦織戦で左手の平のマメを潰すアクシデントはあったものの、決勝の相手に勝ち上がってきたのがお得意様状態のバブリンカであれば、'09年以来2度目の全豪優勝は間違いない―と思われていた(模様)。

 一方、バブリンカはナダルに対して過去12戦全敗、セットすら奪えたことがなかった。とはいえ、最近の対戦である昨年11月のファイナルズでは、ストレート負けながら2セットともタイブレーク。加えて今大会は4連覇を狙っていたジョコビッチをフルセットで振り切っての勝ち上がりと充実している。初のGS決勝という大舞台に飲まれることがなければ、ナダルと言えども簡単に勝てる相手じゃないだろう、と(期待と願望を込めて)思ってはいた。

 そして結果……

  • Stanislas Wawrinka[8] (SUI) 6-3 6-2 3-6 6-3 Rafael Nadal[1] (ESP) 

 ナダルを苦しめたのは手のマメではなく背中(腰?)の痛みだった。これは手のケガの影響から無意識にフォームが崩れたりどこかに負担がかかり、それが背中の故障につながったと考えられなくもないんじゃないか。
 ハイライト映像しか確認できないので詳細は分からないが、ナダルは序盤からかなり精彩を欠いており、第2セット序盤にはメディカルタイムアウトを取ったとか、一時はサーブが100km/h台前半しか出なかったとか。そういう時一番苦しいのは故障した選手自身だが、やり難いのは相手も同じで、バブリンカが2セットを奪いながら第3セットを落としたのはそれもあるのだろう。
 第4セットを6-3、最後は回り込みのフォアハンドをストレートに決めてGS初制覇を決めた瞬間も、過去にGSで初優勝したどの選手よりも抑え目な喜び方だった。

 とはいえ。
 '09全米のデルポトロ以来、17大会ぶりにBIG4(ナダル、ジョコビッチ、マレー、フェデラー)以外のGS王者が産まれたことは意義深い。ましてやNo.2のジョコビッチ、そして手負いとはいえNo.1のナダルを同じ大会で破っての優勝なのだから、これは堂々と誇れる優勝だと思う。
 この優勝で、バブリンカは世界ランク3位にまで上昇することに。

 長らくスイスのNo.2として、フェデラーの陰に隠れがちな扱いをされてきたけれど、強力な片手バックの持ち主ってことで、2、3年前から個人的に応援していた選手なので、やっぱりウレシイ。

 ちなみに、GSで世界NO.1、2を下しての優勝は、'93全仏のS・ブルゲラ(スペイン)以来だとか。さらに、フェデラーを除く片手バックハンドの選手のGS制覇は、'05全仏のG・ガウディオ以来。

 実は、バブリンカが今年初めから使用しているYONEXのNewモデル(VCore Tour G)、次期ラケットの候補に入れていたんだが……バブリンカの優勝で俄然注目を集めそうで。実際、ヨネックスの人たちは相当盛り上がっている模様。
 

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