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【2014全豪】クボト/リンドステッド組が初制覇(男子ダブルス) [Tennis - Pro Tour]

 もう1回だけ、全豪の話題を引っ張ります。

 男子ダブルスは、昨年末に最終戦を戦った上位シード勢が中盤までに尽く消え、決勝に勝ち上がったのはGS優勝の経験なしの2ペア4選手。

  • L.Kubot(POL)/R.Lindstedt(SWE) [14]
        6-3 6-3
    E.Butorac(USA)/R.Klaasen(RSA)

 #14シードのクボト/リンドステッド組は今年から結成。リンドステッドが17個、クボトも8個のダブルスタイトルを持つ実力者ながら、この全豪前までの3大会で勝ちがなし。
 一方のブトラック/クラーセン組はノーシードながら、初戦でR・ヒューイット/P・ラフターの話題のペアを破ると、Rd.3で前年覇者のTopシード、ブライアン兄弟を退け、さらにSFでは今年再結成したD・ネスター/N・ジモニッチ組までも倒し、4戦連続でシード勢を倒すアップセットを演じてきた。 

  • Kubot/Lindstedt vs Butorac/Klaasen final 2014 Australian Open highlights 

 クボト/リンドステッド組が1度のブレークも許さず、今年の男子ダブルスの波乱の立役者であるブトラック/クラーセン組をストレートで下し、歓喜の初優勝。クボト/リンドステッドは33本のウィナーを浴びせた一方、凡ミスはわずかに4ポイント、相手のサーブを3回ブレークし、ブレークポイントを握られたのは僅かに1だけという、完璧な出来だった。

 下記は試合後の記者会見での、優勝した2選手それぞれのコメント。
公式ページの英文記事からかなり意訳混じりで訳しています。致命的な誤訳があったら何卒ご教示下さい) 

“これが僕にとってどういう意味を持つか、試合の後を観た人はみんなわかってもらえるんじゃないかな”
“子供の頃みたいに泣いたよ、だってそれほどかけがえのないことだったんだ。おかげでスピーチとか色々台無しにしてしまったけれどね”
“この優勝を基に、さらに上を目指せると思ってるよ。ルカシュ(・クボト)は僕が過去組んできた選手の中でも間違いなくベストな選手の1人だ。これまでにも素晴らしい選手と数多く組んだけれど、ルカシュほどダブルスのチームとして僕とうまく機能した選手は数えるほどしかいないんだ”
“この日のために必死に、本当に必死にやってきた。ケガと戦い、自宅でもしかるべき人々と共に練習やトレーニングを積んで、これを成し遂げるための道を見つけようとしてきた。僕はコートに立つよりジムにいる時間の方が長いんだ。”
“そして、子供の頃の夢が実現したんだけれど、きっと引退する日まで僕はそれを信じようと思わないんだろうね。それでも、それは僕にとって何より大切なことなんだ”

―Robert Lindstedt―


“本当に信じられない瞬間だった。何て言っていいか言葉が見つからないんだ”
“今日は本当にプレーに集中できていた。恐らく、今日は人生で最高のダブルスをできたんじゃないかな。今日は多くのボールを見逃さず、リターンもほとんどミスがなかった。ロベルトにとっては(GSの)決勝が4回目だってことは知ってたよ。僕は初めてだったけど、実際のところその1回に辿り着くのも難しいんだけれどね”
“でも、僕自身より、ロベルトのために今日勝てたことが本当にうれしいんだ。だって彼はツアー界の中でも最もハードにトレーニングしている選手の1人だってことを知っているからね。それがここオーストラリアでやっと、僕と共に実を結んだんだ。本当に満足さ”


―Lukasz Kubot―

 2人ともダブルスでは何度も優勝した実力者だが、2人ともビッグタイトルにはこれまで縁がなかった。
 36歳のベテラン、リンドステッドは一昨年まで組んでいたH・テカウと3年連続ウィンブルドンで準優勝(2010-12)という、実績ではあるけれど非常に辛い経験をしてきた。昨年はテカウとのコンビを解消し、心機一転ジモニッチやネスターなど、鎬を削った名手らとチームを組んだものの結果は全く振るわず、最終戦出場すら叶わなかった。
 それだけに今回の―ある意味急造ペア?での―GS初優勝は感激も一入なんじゃないだろうか。

……リンドステッドは記者会見で新しい相方を絶賛していますが(ってか、ここまで言ったら3年組んだテカウの立場は(-_-;)?)、ハイライト映像を見ると、クボトもリンドステッド以上に感情を露わにするアツいタイプというか、激情型なようなので、チームとしてのプレーが上手く行かなくなった時、パートナーシップは大丈夫かな……という、一抹の不安はありますけれども。

 とはいえ、この優勝ペアに加え準優勝のブトラック/クラーセン組、SFで敗れたものの再結成を果たしたネスター/ジモニッチ組など、ダブルスでも2014年になって色々動きがあったようで、こちらも楽しみ。

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獏

お祝いコメント誠に有難うございました!

by 獏 (2014-01-29 06:57) 

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