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デ杯、WGベスト8入り。次戦は…… [Tennis - Pro Tour]

 今さらではあるが、 

 先週の金曜~日曜にかけて行われた、テニスの国別対抗戦デビスカップ(略称デ杯)。日本はワールドグループ(WG)で初めて初戦を突破、史上初のベスト8進出を決めた。

 デビスカップは最上位のワールドグループ以下、グループ1~3まであり、勝ち抜けば上のグループへ、負ければ下位へという、ざっくり言えばJリーグなどと似た感じと思ってもらえれば(厳密には違うがw)。
 Gr.1~3はそれぞれ「アメリカ」「アジア・オセアニア」「ヨーロッパ・アフリカ」の3地区グループに分かれており、日本は昨年地区エリアを勝ち抜き、さらにコロンビアとのプレーオフを制してWGに戻ってきた。

 そして初戦のvsカナダ戦……。

daviscup140202.jpg 

 

 

 

 これまで何度もはね返されてきたWG初戦の壁、今回はカナダチームのエースであるM・ラオニッチ、No.2でダブルスのメンバーでもあったV・ポスピシルの2人が怪我で直前に欠場となり、相手側が本来の戦力を使えなかったという幸運はあるにせよ(勝負のかかる3日目、第1シングルスで相手の負傷による途中棄権で日本の勝利が決まった)、そのチャンスをものにして勝利できたことは大きい。特に2日目のダブルスに錦織を投入して貴重な1勝をあげたことが、一番の勝因じゃないかな、と。
 相手はダブルス界のリビング・レジェンド的存在ともいえるD・ネスター。デ杯で多く組むポスピシルとではなく、シングルスと連投のF・ダンセビッチとの急造ペアであったとはいえ、錦織、そして昨年デ杯戦にデビューしたばかりの内山とのコンビではさすがに厳しいだろう、そんな風に思っていた。
 それがこういう結果になるのだから、素人の予想なんて当てにならないもので。

 さて、次戦は'12、'13年とデ杯を連覇中のチェコが相手。
 エース格のT・ベルディヒとベテランのR・ステパネクの2人で実質勝ってきたようなチームで、ダブルスで他の選手が出場予定に入っていても、当日になったら前日シングルスを戦ったこの2人が組んで勝っちゃう、みたいな。

 が、こんな報道が。

 この記事の終盤、「エースのベルディヒは次戦(準々決勝)には出場しないことを早くから明言、またステパネクも出ない可能性がある」とある。

 準々決勝は4月の4~6日、今回と同じく日本での開催となる。この時期は3月のMS1000のインディアンウェルズ、マイアミという大きな大会が行われた翌週で、しかもこれが終わると5月末の全仏に向けての欧州クレーシーズンが開幕する、ちょうどその合間にあたる。
 MS1000の2大会はトップ選手がほぼ全員出場するようなグレードであり、2大会で計3週間の長丁場。そこに出た後、アウェーの日本で戦い、そして欧州へ飛ぶというのは、トップ選手であるベルディヒ、ダブルスでは今なお上位ランカーのステパネクにとってはリスクが大きいのだろう。既にデ杯で2連覇を飾っており、モチベーションが落ちたのではという声もあり、今年はWG残留を確定させる一回戦で勝てばいい―ってことだったのかも。

 と考えると、2枚看板を欠くチェコが相手となれば、日本チームにとってかなり勝算は大きくなるのだが……トップ選手としての事情は錦織もまた同じであって、しかもMS2大会は彼のホームコートともいえる北米ハードでの開催。ここで上位進出する可能性は十分にある。その疲労が残った上で日本に戻ってきてデ杯を迎えるとしたら……チェコチームのメンバーが下位ランクの選手であったとしても、決して楽観視はできないんじゃあないかと。

 そんなネガティブなことばかり言ってたらキリがないんだが、普段のツアー以上に何が起こるかわからないのがデ杯。2か月後、日本チームは再び有明コロシアムで―上の写真のように―笑顔で喜べるか?

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