錦織、フェデラーを破る（MSマドリード大会） [Tennis - Pro Tour]
ATP（女子ツアーのWTAも）は今月末からの全仏オープンに向け、欧州クレーシーズンも佳境に入っている。今週はATPマスターズ1000シリーズのクレーでの２大会目、Mutua Madrid OPENが開催中……。
ってな前置きの講釈はどうでもよく、やはりこのニュースだろう。
夜中に速報でYahoo!のトップに第一報が乗ったほどだから、これは文句なしの快挙かと。
第1セットを6-4で奪ったものの、第2セットは逆に1-6と一方的にダウン。「やっぱりフェデラーにゃ勝たせてもらえんか……」と思っていたが、なんとなんと。
早速Youtubeにもハイライトの映像が複数アップされている。
- Kei Nishikori vs Roger Federer Madrid 2013 R3 HIGHLIGHTS
「クレーは得意なサーフェスじゃないので（この勝利はやや意外）」という錦織選手のコメントがあったが、フェデラーに勝つチャンスが最も大きかったのは、むしろクレーとしてはやや速い今回のマドリードのようなコートだったんじゃないかとも思う。球足がさらに速いハードやインドアでは前回対戦（'11バーゼル大会決勝）と同じ展開だろうし、より遅いクレーでは錦織のストロークの球威も減殺されてしまうので……。
ま、結果論で言ってしまえば何とでも言えますがｗ ましてや相手は前年度優勝者でもあるフェデラー。錦織の勝ちを予言した人はほぼおりますまい……。
本日、錦織選手は準々決勝でパブロ・アンドゥハル（スペイン）と対戦。世界ランクは113位と格下ながら、クレーを得意とするスペシャリストの模様。侮れない相手かと。それに勝てば、現在試合中のナダルvsフェレールの勝者と準決勝で当たることとなる。
昨年は鮮やかな青色のクレーコートで話題を呼んだマドリード大会。
←カーペットコートのようにも見えるけれど、土です。
レッドクレーに慣れた目にはひときわ鮮やか、というより文字通り異彩を放つコートだった。新鮮だし、映像も見やすかったのだけれど、選手からは滑りやすいと相当不評だった模様。
で、今年は他の大会と同じくレッドクレーのコートに戻ったという経緯がある。
錦織のフェデラー撃破もUp Setとして海外でも大きく報じられているようだが、今大会は2回戦でも世界を驚かせた"番狂わせ"があった。
- Grigor Dimitrov vs Novak Djokovic Madrid 2013 R2 HIGHLIGHTS
世界ランク28位、ブルガリアの21歳（来週22歳に）のG・ディミトロフが、現王者のN・ジョコビッチを破ったという一幕。
フェデラーに憧れ、プレースタイルからフォームまで似ており（しかも現在の若手としては稀有な片手バック!）、"フェデラー2世"なんて一部で呼ばれ注目はされていたものの、'08年のプロ転向以後、未だに単複ともにタイトルなし。年頭のブリスベン大会で準優勝したのが、初の決勝進出でもあった（A・マレーに敗け）。
一方のジョコビッチ。2月のデ杯で傷めた足首の様子は思わしくないらしく、先日のMSモンテカルロ大会ではナダルの9連覇を阻んで優勝したが、今回は足のケガがぶり返した、なんて報道もある。
その点では、ジョコビッチのケガさえなければこの大番狂わせもなかったのかもしれないが、仮にそうだとしても並の選手ではハンデにならないのが現在のTOP4の強さ。「勝利した」ということは相当に大きいと思う。それは、一昨年のバーゼルで、同じくケガで不調だったとはいえ、ジョコビッチに勝利したことが大きなきっかけになった錦織の例を見ても言えることなので。
些か気が早いことは百も承知で、このマドリード大会がこれからの世代交代の兆しになっていた―なんてことが、数年後に振り返った時に思うのかも?
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錦織、スゴイですね。
これからが、楽しみです。
コートが、日向と日陰、
ボールが見づらいですよね。
by なんだかなぁ〜。横 濱男です。 (2013-05-11 07:54)
＞横 濱男さん
錦織、大金星の次の試合で敗れてしまいましたが、紛れもなく世界の名だたるトップ選手の一人だと思います。
今後も頑張って欲しいもので。
日陰と日向のコントラスト、この映像ほど差が激しいコートでは自分はプレーしたことないですが、やっぱり相当見づらいんじゃないかと思いますｗ
by るね (2013-05-16 00:02)