特別展「栄西と建仁寺」 [Art & Movie]
本日は代休。
この数週間、土日もほとんど公私の所用で潰れていたため、久しぶりに何も予定のない休日だった。
美術館にもしばらく足を運んでいなかったので、ちょっと検索してみた結果、上野の東京国立博物館へ足を運ぶことに決めた。
現在開催中なのは「開山・栄西禅師800年遠忌 特別展『栄西と建仁寺』」。ちょうど今日(22日)からは、海北友松筆の「雲竜図」が全8幅を展示する(~5/6まで)ということで、タイミングもいい。
国立博物館の平成館に来るのは「長谷川等伯」展の時以来だから、ほぼ4年ぶりか。あれは桜シーズンの少し前頃だったかな。
本館では今日から特別展「キトラ古墳壁画」が公開だったようで、14時前でも入場に「20分待ち」の表示が出ていた。
建仁寺展の方は待ちも何もなく、すんなり館内へ。
栄西禅師というと、臨済宗の開祖であり、後の茶道につながる喫茶の文化を普及(復興)させた人物というアバウトな知識しかなかったが、禅宗を広めるにも天台宗からの排斥に遭うなど、中々苦労があったようで。この守旧派って人種は、いつの時代も変わらんのですなぁ……。
前半は栄西自身に関連した文書や、建仁寺で毎年4/20に行われる「四頭茶会」の席を再現したものをはじめとした茶道具などが展示。ここで油滴天目が見られるとは思わず、思わず見入ってしまう。
後半は建仁寺所蔵の宝物、芸術品が展示。
海北友松という絵師の作品は、これまで意識してじっくり観たことはなかったけれども、「雲竜図」はやはりの大迫力。
が、より印象に残ったのが、最近人気沸騰中(?)の伊藤若冲。
モノクロの三幅対で構成された「拾得および鶏図」。左右の鶏の生命感のあるリアルさに対し、ややデフォルメされた寒山拾得の後ろ姿は、水墨画風というよりはA.ビアズリーの「サロメ」を一瞬思い出したほど。そのコントラストは、「雪梅雄鶏図」の色鮮やかなリアリズム以上に鮮烈だった。
そしてハイライト、国宝「風神雷神図屏風」(俵屋宗達筆)。本展覧会最大の目玉だけに、等伯展での「松林図屏風」同様、順路の最後に展示されていた。
'08年にここで開催された「大琳派展」は見逃していたので、この超有名作品の実物を観るのはこれが初めてだったんだが……いや、確かにいいなとは思うけれど「松林図屏風」を観た時のような、心を揺さぶられるような感じはなかったような。ま、この作品は「おぉ~、これが本物~」と素直に楽しんで観る作品だろうから、それでいいのかw
ミュージアムショップで少し買い物をして館外へ。
上野公園もけっこう変わった?
博物館の正門前から公園を写したものだが、4年前はここはこんなに広々していなかったような。
自分のためのお土産は、クリアファイル2点(風神雷神はWタイプ)に、若冲の「雪梅雄鶏図」のチケットホルダー。こちらはこれまでのチケット(半券)等の整理に使おうかと。
図録は重たそうなので、今回も購入せず。
先日、OSをWin8から8.1にアップグレードしたのだが、そのためなのかブログの編集の際に空白改行が反映されなくなってしまった。
文脈の上でとか、あるいは画像を挿入した際に右側を開けたいがために、空白での改行をよく用いてきたんだが、前回久々に更新したらこの状態(反映されない)になってしまったことに気付いた。
普段、文章をそのまま打つだけでおkな「リッチテキストエディタ」を利用しているが、HTML編集で改行の指示(<p></p>タグ挿入)しても結果は同じ……。
サポートに問い合わせてみたけど、やっぱりOSのせいかなぁ。
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お祝いコメント有難うございます^^)
獏も美術館や博物館が大好きなのですが
なかなか訪れる気持ち的余裕が・・・(汗)
by 獏 (2014-04-23 05:34)
>獏さん
ブログを拝見しますと、かなりご多忙のようですね(-_-;)。
たまたま時間が空いても、観に行きたい展覧会がやっているとは限りませんし、人気の展覧会だと休日は混んでますし……(-_-;)
by るね (2014-04-24 00:13)