【2014全米】錦織、準優勝 [Tennis - Pro Tour]
残念ながら、SFまでの姿とは違う錦織選手が決勝のコートに立っていたようで。
本人のコメントにもあるように、Rd.4、QFでフルセット、4時間超の試合を戦ったこと、さらにSFでもNo.1相手に全力を出し切って勝ったことで、未経験のGS決勝という場で戦うには、体力、気力、集中力……色んなものが既にemptyだったのかもしれない。
加えて、相手のチリッチがSFに続いて生涯でベストに近いテニスをしたとあれば、この結果はやむを得ないのかも。
錦織にはM・チャン、チリッチにはG・イバニセビッチと、それぞれ'80年代末から'90年代にツアーで活躍した元トップ選手(GSタイトルは1、最高ランクは2位ということでも共通している)がコーチを務め、チャンvsイバニセビッチの代理対決なんて言われ方も一部でしていた。
17歳3か月のGS最年少記録で全仏オープンに優勝('89)しながら、その後は全仏('95)、全豪、全米(共に'96)で3度準優勝に終わったチャン、一方、ウィンブルドンで3度決勝で涙を飲み('92,'94,'98)、その後は肩の故障で低迷、ワイルドカードでの出場となった'01年のウィンブルドンで悲願のタイトルを手にしたイバニセビッチ……。
疲労と重圧からうまくゲームに入れず、実力を出せないまま敗れた錦織と、快勝で勝ち上がったQF、SFと同様に決勝でも伸び伸びと自分のベストのテニスをしたチリッチ。両者のコーチがそれぞれのメンターとして、教え子のメンタル面を支える上で、その辺りの差が出てしまったのかも……というのは穿ち過ぎか。
チャンが錦織のテニスの実力を全面的に底上げしたという点で、そのコーチングの力量や貢献度は疑うつもりもないけれども。
ただ、今後―来年以降が楽しみであることも間違いない。
GSでベスト16やベスト8入りすることは、既に驚きではないレベルの選手なのだから。
全米も終わってツアーも終盤戦に入る。
アジアシーズンが終われば欧州インドアシーズン、そして11月9日開幕のツアー最終戦へと向かっていく。
錦織は今回の準優勝で、最終戦出場権をかけたポイントレースで6位につけた(チリッチは5位)。1位のジョコビッチ、2位フェデラー、3位ナダルの3人は出場権を獲得済なので、残る席は5つ。終盤戦もこの好調を維持したまま、ロンドンのO2アリーナで最終戦を戦う錦織選手が観たいと思う。
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錦織、これから楽しみですね。。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2014-09-10 07:12)
>横 濱男さん
楽しみですね。
シーズンはまだまだ残っていますので、これを機会に見始めた方々も引き続き注目してくれたらいいなとも思います。
by るね (2014-09-11 01:35)
nice! コメントいただきましてありがとうございました。テニス界も世代交代なんですね。
by conta (2014-09-11 19:36)
>contaさん
ご訪問とnice!、コメントとありがとうございました。
テニス界もいよいよ本格的な世代交代が始まるのかもしれません。まだまだ群雄割拠とは行かないでしょうけれども。
by るね (2014-09-20 00:00)