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【2015ウィンブルドン】男子ベスト4 [Tennis - Pro Tour]

 昨年までよりも1週間遅くずれて開催となった今年のウィンブルドン大会も、早くも終盤。男子は昨日、ベスト4が出揃った。QFの結果と併せて。 

  • Novak Djokovic[1] (SRB) 6-4 6-4 6-4 Marin Cilic[9] (CRO)
    現在の世界No.1にして昨年優勝のジョコビッチと、昨年の全米を制したチリッチ。チリッチが去年の全米のようなテニスをできたなら、Rd.4でK.アンダーソン相手に薄氷の勝利だったジョコビッチを喰らうこともあったろうが……。
    ジョコビッチは試合を通じて5回あったブレークポイントのうち3回、1セットにつき1回ずつブレークする、何とも効率のいい取り方で、結果はストレート勝ち。
  • Roger Federer[2] (SUI) 6-3 7-5 6-2 Gilles Simon[12] (FRA)
    WB7回優勝(史上最多タイ)のフェデラーと、'09年のQF進出がベストリザルトのシモン。これ以前の対戦成績ではフェデラーの5勝2敗だったが、シモンの2勝は'08年に初対決からの2連勝で、それ以後はフェデラーの5連勝。
    シモンはRd.4で#6シードのベルディヒをストレートで下しての勝ち上がりだけに、粘りのテニスでフェデラーも苦しめるか―と思いきや、結果はやはりストレート、1時間35分でフェデラーの勝利となった。
    とはいえ、シモンもこんなところで意地を見せたりで……。

フェデラー、連続サービスゲームキープが116で止まる。 

  • Andy Murray[3] (GBR) 6-4 7-5 6-4 Vasek Pospisil (CAN)
    キャリアベストといえるクレーシーズンを終え、前哨戦のクィーンズでも4回目の優勝を飾って乗り込んできた地元イギリスのマレー。対して、錦織やディミトロフ、キリオスやコリッチら期待された次世代が敗退する中、QFに進出した8選手中最年少(25歳)、ノーシードのポスピシル。シングルスのランキングは54位ながら、昨年のダブルスではブライアン兄弟を破って優勝している。が、ポスピシルはRd.4でセルビアのトロイツキ(#22)にフルセットで辛勝、ダブルスではRd.3でJ.マレー(アンディの兄)/J.Peers組に、こちらはフルセットで敗れている。その疲れもあったのか、最後は脚が止まってしまったようで、マレーがストレート勝ち。
    この試合はウィリアム王子とキャサリン妃が観戦し、さらにD.ベッカムまで観に来ていたことでも注目された一戦。況してや相手は地元英国の英雄マレーと来ては、GSで初のQF進出のポスピシルには、想像以上にやり辛かったろうになぁ、と。

 Top3選手の試合が全てストレートで終り、順当に上位選手がSFに駒を進めた中、残る1試合は大激戦となっていた。

  • Richard Gasquet[21] (FRA)
     6-4
    4-6 3-6 6-4 11-9 Stan Wawrinka[4] (SUI)
    全仏でジョコビッチを破って自身2つ目のGSタイトルを獲得し、#4シードとしてロンドンに乗り込んだワウリンカと、'07年にベスト4入りしたものの、ここ数年は4回戦止まりだったガスケ(#21)。昨年のガスケはRd.2で、若手のキリオスに9本のMPを握りながら逆転負けを喫している(キリオスはこの後のRd.4で#2シードのナダルも撃破して一躍名を挙げた)。 今年はそのキリオスとRd.4で再戦、4セットで下して雪辱を果たしての勝ち上がり。
    片手バックハンドの名手として必ず名前があがるこの2人、30歳と29歳のベテラン同士としては、対戦は意外にも過去2度しかなかった(1勝1敗)。ガスケが勝ったのは9年前の'06年のMS1000パリ大会、ワウリンカの勝利は昨年の全仏Rd.4。
    本来グラスコートはさほど得意としていないが、現在の勢いでワウリンカに分があるかと思われたが、第5セットは11-9(最終セットはTBなしのため)、3時間半の熱戦の末、ガスケに軍配が上がった。

 この結果、明日の男子SFの対戦は以下の通り。

  • Novak Djokovic[1] (SRB) vs Richard Gasquet[21] (FRA)

  • Roger Federer[2] (SUI) vs Andy Murray[3] (GBR)

 予想や期待は色々あるし、既に各所で多くの方が書かれていると思うけれど……やはり、マレーに2度目のウィンブルドン制覇を期待しておきたい、と。 

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【2015全豪】錦織、3回戦進出、他 [Tennis - Pro Tour]

 ついこの間、年が明けたという感覚なのに、テニスのプロツアーでは既に今年最初のグランドスラム大会、全豪オープンが始まっている。

 世界ランク5位(……いや、これって物凄い数字ですよホント)で今大会に臨んだ錦織選手は#5シード。1回戦からN・アルマグロと当たるというなかなかハードな幕開けではあったものの、今回はそのランキング差を示すかのようなストレート勝ち―といいたいところだけど、試合を観ていたら、とにかくアルマグロのミスの多さでこういう結果になったんじゃないか、とも思えた。故障による半年以上の欠場明けとはいえ、ここまでUEを連発するアルマグロってのは……。まあ、そうさせたのは錦織のプレーという見方もあるけれど。

 で、2回戦はクロアチアのI・ドディグ。過去、錦織から見て3勝1敗、うち2試合が有明('12デ杯、'14楽天)での対戦と、何かと縁がある?ベテラン。 初戦のアルマグロよりは与し易しとは思われたけれども……。

  • K.Nishikori[5](JPN) 4-6 7-5 6-2 7-6(0) I.Dodig(CRO)

  第1セットを落としてからの逆転勝ち。内容こそ4セットでの勝利ではあったものの、辛勝に近いような内容だったようで、先にサービスダウンを許す展開になっていたのもいささか気になるところ。結果的にブレーク数で上回ってはいるものの、サーブ力重視の相手に3つも落とすってのはなぁ……。ま、4回も対戦していれば、相手も当然錦織対策は練っているのだから、簡単に行くもんじゃないでしょうが。

 初戦は平日の真昼間だというのに、NHK総合が試合を生中継したという、かつての状況からは考えられないような注目度。深夜にも再放送しているようだし。
 昨年の全米オープン以来、変に期待値ばかりが上がっているようだけれど(特にお昼の時間帯の番組とか、「GS初優勝まであと※試合!」なんて脳天気に出してんじゃねぇよ、そんなカンタンじゃねぇわド阿呆、と言いたくなったり)、とにかく錦織選手らしいテニスを1戦でも多く見せて欲しいもので。

 初戦をフルセットで勝ち抜いた、もう一人の日本人男子である添田豪選手は、'09年4強のベルダスコと対戦。残念ながら2回戦敗退……。やや力を落としているとはいえ、現在でも33位と格上だし、元Top10プレイヤーだけに仕方ないか、と。 

  • F.Verdasco[31](ESP) 6-3 6-2 7-6(3) G.Soeda(JPN) 

  その他の男子上位陣は……フェデラーが右手小指の違和感とか、ナダルは胃痙攣で2回戦は薄氷の勝利だったとか、色々あるようだけれども、概ね順当に勝ち進んでいるようで。

 余裕があれば(?!)ベスト8が出揃ったところで、久方ぶりに予想とかしてみようかな、と。

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Спасибо . И до свидания , Давыденко [Tennis - Pro Tour]

 いきなり見慣れない文字のタイトルですみません。

 元世界3位、'09年のATP World Tour Finals 優勝者でもあるニコライ・ダビデンコが、今週自国で開催中のクレムリン・カップにて現役引退を発表した。 

 キャリアベストともいえる'09年シーズンを送った後、翌年の手首のケガを機にランキングを下げていったダビデンコ(ラケットを変えたり等の迷走?もあったり)。250大会で優勝や準優勝もあったものの、かつてのような超速テンポで鋭いストロークを放ち続けるテニスはついに戻らなかったようで。

 自分はダビデンコの精密機械のようなテニスが好きで、当ブログでもちょくちょく、この選手を採り上げてきた。

 ※3つ目の12年2月の記事は、一時やたらとページViewが高いことが続いてたけれども、理由は不明w

 だが、その実力や実績の割に、ファンのみならずメディア、スポンサーからもなぜか不当な程に評価されてこなかった選手でもある。無気力試合や八百長の疑いをかけられたり(もちろん無実)、Top10ランカーなのにラケットメーカーが契約してくれないとか。 
 本人もそのあたりは自覚しているのか、自虐的なユーモアあるコメントを多々残している。'08年のMSマイアミでは1本だけ支給されたラケットで大会を勝ち抜き、優勝後の記者会見で尋ねられ「プリンスはお金がないんだってさ。シャラポワ(当時はプリンスと契約)に使い過ぎたんだろうね」と答えたことも。

'09年11月、フランスのL'Equipe紙に載ったダビデンコのインタビューを紹介した、cheval_noir_rougeさんのブログがある。もう5年前の記事だが、これを読むとダビデンコという選手の(色々な意味での)ユニークさがよくわかっていただけると思う。

 下の映像はATP公式サイトが作成した、ダビデンコへのトリビュート映像(上)とインタビュー(下)。 

「金遣いの荒い鬼嫁」みたいなキャラ扱いされていた奥さんのイリーナ(ダビデンコもインタビューで「嫁さんがカードでたくさん買い物するから、その支払い分を賞金で稼がないと(笑)」みたいなことを冗談半分にコメントしていたり)だけれど、この人もダビデンコを支え続けた一人。優勝の後の首吊りキスは印象的だったw
 2年前には待望の愛娘エカテリーナちゃんを授かったが、娘と遊ぶ姿は親子というよりも、最早おじいちゃんと孫娘……w

ツアー生活で一番の思い出は」という質問に「たくさんあるけれど、やっぱり'09年のツアーファイナルズで優勝したこと」と答え、続けて「ベストマッチは?という質問が次に来るんだろうけど、それがこの時の準決勝で、フェデラーに勝利したことだよ」と答えている。
 確かにあの時の準決勝(vsフェデラー)、そして決勝(vsデルポトロ)でのテニスは、まさにこの人のテニスの真骨頂ともいうべきプレーだった。

 今後は金融関係のビジネスを手掛けていく予定なのだとか(現役引退後はテニス界とは異なるキャリアを選ぶのは、ロシアのテニス選手に共通したことなんだろか?)。 

 お気に入りの選手がまた一人、コートを離れていくのは寂しいけれども…… 

 第二の人生に幸の多からんことを! 

 Спасибо . И до свидания , Давыденко . 
  ―ありがとう。そしてさようなら、ダビデンコ。

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【2014全米】錦織、準優勝 [Tennis - Pro Tour]

 残念ながら、SFまでの姿とは違う錦織選手が決勝のコートに立っていたようで。
 本人のコメントにもあるように、Rd.4、QFでフルセット、4時間超の試合を戦ったこと、さらにSFでもNo.1相手に全力を出し切って勝ったことで、未経験のGS決勝という場で戦うには、体力、気力、集中力……色んなものが既にemptyだったのかもしれない。

 加えて、相手のチリッチがSFに続いて生涯でベストに近いテニスをしたとあれば、この結果はやむを得ないのかも。

 錦織にはM・チャン、チリッチにはG・イバニセビッチと、それぞれ'80年代末から'90年代にツアーで活躍した元トップ選手(GSタイトルは1、最高ランクは2位ということでも共通している)がコーチを務め、チャンvsイバニセビッチの代理対決なんて言われ方も一部でしていた。

 17歳3か月のGS最年少記録で全仏オープンに優勝('89)しながら、その後は全仏('95)、全豪、全米(共に'96)で3度準優勝に終わったチャン、一方、ウィンブルドンで3度決勝で涙を飲み('92,'94,'98)、その後は肩の故障で低迷、ワイルドカードでの出場となった'01年のウィンブルドンで悲願のタイトルを手にしたイバニセビッチ……。
 疲労と重圧からうまくゲームに入れず、実力を出せないまま敗れた錦織と、快勝で勝ち上がったQF、SFと同様に決勝でも伸び伸びと自分のベストのテニスをしたチリッチ。両者のコーチがそれぞれのメンターとして、教え子のメンタル面を支える上で、その辺りの差が出てしまったのかも……というのは穿ち過ぎか。

 チャンが錦織のテニスの実力を全面的に底上げしたという点で、そのコーチングの力量や貢献度は疑うつもりもないけれども。

 ただ、今後―来年以降が楽しみであることも間違いない。
 GSでベスト16やベスト8入りすることは、既に驚きではないレベルの選手なのだから。 

 全米も終わってツアーも終盤戦に入る。
 アジアシーズンが終われば欧州インドアシーズン、そして11月9日開幕のツアー最終戦へと向かっていく。
 錦織は今回の準優勝で、最終戦出場権をかけたポイントレースで6位につけた(チリッチは5位)。1位のジョコビッチ、2位フェデラー、3位ナダルの3人は出場権を獲得済なので、残る席は5つ。終盤戦もこの好調を維持したまま、ロンドンのO2アリーナで最終戦を戦う錦織選手が観たいと思う。 

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【2014全米】男子単決勝まであと5時間/ブライアン兄弟100勝達成 [Tennis - Pro Tour]

 いやはや―もう既に何度も使ってるフレーズだけれど―とにかく、錦織は凄過ぎる。  

 錦織選手が既にTop10の実力を持つことは論を待たないところなのだから、6位のラオニッチ、それに4位で全豪王者のバブリンカを激戦の末に下したとしても、十分にあり得ることだとも考えられる(身体が持つかという不安はあったものの)。

 しかし、まさか今年のWBで2度目の優勝を飾った現No.1、ジョコビッチ相手に4セットで快勝して、決勝進出するとは。正直、さすがにジョコビッチ相手では厳しいか、せめて故障で実力が出せなかったとか、途中棄権なんてことにはならないように……なんて、あまりに消極的な見方をしていたんだけれども。 

  • Kei Nishikori[10] (JPN)
     6-4
     1-6 7-6(4) 6-3 Novak Djokovic[1] (SRB)

 錦織選手、ホントにすみませんでした。
 貴方の実力、嘗めてました。 

 決勝の相手は、こちらも意外や意外?全米で5連覇の記録を持つR・フェデラーをストレートで破った、マリン・チリッチになった。
 どちらも無論、GS決勝の舞台は初となる。 

 今回の決勝の組み合わせに関して、それにまつわる記録は上記のリンク先記事を参照していただきたいが、ここ10年近くテニス界に君臨してきたBIG4のうち、フェデラー、ナダル、ジョコビッチの3人の誰もいないGS決勝(A・マレーは7度決勝に出ているが、相手は何れもフェデラーもしくはジョコビッチ)は、'05全豪のM・サフィン vs R・ヒューイット戦以来とのこと。

 さすがにこの快挙で、NHKも今日(9/9)の13:05から、総合で録画放送することが決まったのだとか。 できたらディレイでいいから朝放送して欲しかったけれど、深夜枠と違って変更するのは難しいだろうしなぁ。

 とにかく。
 錦織選手が実力を出し切った試合になって欲しい。それだけです。 

 予想だにしなかった決勝の組み合わせで、いつも以上に話題にならないダブルスだけれども(クルム伊達も女子ダブルスでベスト4に進出していたのに、錦織の快進撃でほとんどかき消されてたし[たらーっ(汗)]) ……。
 男子ダブルスでは史上最強ツインズ、アメリカのブライアン兄弟が5回目の全米タイトルを獲得、前人未到の「同一ペアによるツアー100勝」を、地元開催でのグランドスラム大会で達成した。グランドスラムの優勝は16回目で、これも史上最多。

 昨年は全豪、全仏、ウィンブルドンに優勝、全米も獲れば初の年間グランドスラム達成になったのだが、SFでL・パエス/R・ステパネク組にまさかの敗退。今年も年頭の全豪ではRd.3で敗れ、その後ランキング1位はキープするものの、全仏では今回の相手であるM・グラノイェルス/M・ロペス組に敗れ8強止まり、ウィンブルドンは決勝に進出したが若手のJ・ソック/V・ポスピシル組という即席ペアに2連覇を阻まれるという展開。

 2000年代初頭からダブルス界のトップであり続けてきたこの史上最強ツインズも36歳、さすがに年齢には勝てないのか、あるいは昨年、年間GS達成をあともう少しで逃したことがモチベーションに響いたのか……なんて考えたりもしたけれど、やっぱり強かったこの2人。
 上記の記事によれば、まだまだ引退は先のようで一安心。

 GAORAもダブルスを放映してくれたらいいのになぁ。 

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